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June 27, 2006

2006-05 キュートで優しい「トランスアメリカ」


 日本の農水省が海外で2万店を超える日本レストランの認証制度を来年度から導入するとかで、その準備の有識者会議を開いているそうです。
 ちらと農水省のサイトを覗いてみると「海外の日本食レストランの現状について」なんていう資料があって、アメリカでは「日本食と称するレストランは約9千店」で「10年間で2・5倍に増加」「うち日系人がオーナーとなる店舗は10%以下」で「経営者の多くは中国・韓国・ベトナムなどのアジア系の移民が主流」などということが書いてあります。で、結語は「そこで提供される日本食の多くは米国人の嗜好に合わせて変化したいわゆる『フュージョン型』」。なのでそういう日本文化の乱れた伝わり方を危惧して伝統的な本物を外国人にも知らしめたい、というわけです。
 この報道発表を受けて日本では「ステーキみたいな厚切りしゃぶしゃぶ」「出汁のないお湯割り味噌の味噌スープ」「ぶつ切り白身魚にシラントロの載った刺身」だのと、鬼の首でも取ったかようなにわか海外日本食批評がテレビや夕刊紙を賑わせたようです。
 なるほど変なニホン料理は確かにあります。でも、そういうのにいちいち目くじら立てるのはなんだか違うような気もするのです。だって、ハムとタマネギとピーマンとスパゲティをケチャップで