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強い顔より新しい顔

「熱意をもって復帰をお願いする」「代表の継投をお願いしたい」と、すがりつくような民主党幹部たちの顔を見ていると、いまにも天岩戸の前で踊り出すんじゃないかと思えるほどです。あんなふうにぷいっと唐突に辞意を表明されたら、ふつうは怒るもんじゃないのかなあ。

少なくともこないだの参院選で民主党に投票した人は怒っているはずですわね。これで強行採決ばかりの自民独裁を牽制できる、というのがささやかな成果でした。自民党の法案が通らないことくらい織り込み済みです。新テロ特措法が通らなくなって生活に支障はない。次は総選挙だ、二大政党だという大変なときですもんね、政治停滞のあおりを食らっても、産みの苦しみ、少々の辛抱ならしましょう、と、そう思っていた人も少なくないはずです。

それが一転、大政翼賛会の蜃気楼。それが一蹴されるや新生・新進・自由党の壊し屋の本性まで見せられたのですから驚きました。いったい公約はどうした? マニフェストは何だったのだ? こんな裏切りは本来なら辞任ではなく解任だってよいくらいです。

小沢一郎はじつは自民党が14年前に野に放った破壊工作員だったのだと言われてもいまなら驚きません。彼が壊さなかったのは自民党だけ。しかもつねに独断専行で、最後に「一抜けた」をするたびに、ことごとく自民党が有利になるようにことが運ぶのです。

しかしカッカしてばかりもいられません。そもそもなんでこういうことになってしまったのか? 

じつは今回の党首会談、裏では読売のドンと大勲位の元首相が動いて実現したというのですから、これは安倍強権政治で立ち消え状態になった例の「改憲大連合」再構築の筋書きなのです。

その安倍も辞める直前に小沢との党首会談を断られてベソをかいていました。もともと小沢も「普通の国」を主唱する改憲論者です。安倍・小沢会談の失敗が布石となっての今回の福田・小沢会談──ナベツネもナカソネも準備を整え、モリを介して動いていたんでしょうね。しかしなんとまあ「裏」や「密室」が好きな連中だ。

さて、民主党はどうすればよいのでしょう? たしかに民主党には政権も担えるような「選挙の顔」が見当たらない。菅と鳩山と岡田と前原の4人で麻雀の親を回しているみたいなもんです。でも小沢が代表辞任を撤回したところで、党内は一時収拾するにしても国民は許さないでしょう。いまの時点で風向きはすでに変わっているんですもの。11月5日の日本の新聞社の社説は地方紙まで含めて見事なほど小沢批判で一致していました。「小沢でないと選挙に勝てない」ではなく、もう「小沢では勝てない」なのです。

小沢が仲間を連れて党を出て行くならそれでよいではないですか。そうでなく民主党が自民と協力し合う体制は、国会自体が密室政治になることです。残ってるのは社民と共産だけですよ。国民新党なんぞはいずれ消えるか吸収されるはずだし。そんなそら恐ろしいことはありません。

だいたい、この時点で自民党から出てくる民主混乱に関するコメントの、なんとも優しげで思いやりに溢れていること。政策論議でも民主党案ににじり寄りを見せる自民の、なんとも気持ち悪いこと。そこまであからさまかよ、です。

いま、日本の夜7時のニュースでは小沢続投に民主がまとまりかけていて、小沢もその気になってるみたいですがね、この際、ほんとうは民主党は代表からなにから仕切り直しすべきなのです。このままじゃ禍根を残すぞ。

とはいえ、だれを代表にするのかねえ。私が顔と名前を知っている人はあの年金男の長妻ナントカくらいしかいないですし(下の名前がすぐには出てこないけど)。ああ、そうそう、彼でよいじゃないの。肝心なのは強い顔ではなく新しい顔だもんね。彼を例の麻雀4人親で支えればよい。さてこの案、どんなもんでしょう──もっとも、私の希望的観測というのは、当たったためしはないんですけど。

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